【インドネシアの旅】ケチャケチャケチャ@バリ島 [インドネシア]
バリ島の舞踏劇として有名な「ケチャ」。
楽器は使わず、数十人の男性の「ケチャケチャケチャ」というかけ声だけで
リズムを刻む、非常にプリミティブ感のあるダンスです。
寺院前の広場などに会場が設けられ、日が暮れてから開演。
焚火の明りだけの薄暗いなか、呪術的なリズムが響き渡ります。
ちなみに「舞踏劇」なのでストーリーがあります。
ラーマーヤナの中の挿話が題材になっていますが、
シンプルな話なので事前知識がなくてもだいたいわかります。
物語が佳境を迎えるにつれ、「ケチャケチャケチャ」のビートが激しくなり、
ときに「チャッ」「チャッチャッチャ」と変化が入ったりして、
高揚感が増してきます。
最初は、楽器も使わないので、単に人が「ケチャケチャ」言ってるだけ
のようにしか聞こえないのですが、それが連続することで
だんだんひとつのグルーブになってくるのが感動的。
私が見たものは30人ぐらいの規模のものでしたが、
100人を超えるような大集団でのケチャもあるそうで、
想像するだけでも迫力がありそうです。
そんなケチャ、さぞかし太古の昔からやっているんだろうと思いきや、
実は1930年ごろにドイツ人の画家が提唱したものだそうで、
バリ発祥でもなければ歴史が古くもない、なんとも不思議な生い立ちです。
(もちろん、ベースになる伝統的な文化背景があるのでしょうが)
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2011-11-19 11:41
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